先日、カフェに遊びに来てくれた方に、
「習慣化したいことって何ですか?」
ということをアンケートで伺いました。
その中に「早起き」という回答があったので、今回は「早起きを習慣にする方法」について考えてみます。
早起きを習慣にするには、どうしたら良い?
早起きの習慣化
早起きを習慣にするときは、睡眠時間を削っては元も子もないので、早く寝るのを習慣にすることになります。
とはいえ単純に1時間早く横になったところで寝付けはしないので、寝る前の段階で、何か早寝につながる習慣をつくるのがポイント。
新しい習慣を作る場合、すでに定着している習慣に少しずつ新しい習慣を継ぎ足していく、というやり方が一番成功率が高いので、例えば
夕飯を食べる
という習慣に対して、
- 食べおわったらすぐ歯を磨く
- 食べ終わったらすぐ入浴する
- 食べ終わったらすぐ電気を少し暗くする
- 食べ終わったらすぐテレビを消す
- 食べ終わったらスマホの電源を切る
といった感じで、夕食を食べおわる、というのをトリガーにして、そこに新しい習慣を取り付ける。
トリガーがうまく働かなかったときは、原因を考えて別の方法をかんがえる。
例えばご飯を食べ終わっていることに気づけず、いつの間にかダラダラしてしまっていたという場合。
ご飯を食べ始める直前に、アラームを1時間後にセットして強制的にリマインドするとか。
うまくいかなかったときこそ、自分を知るチャンス。
「どうすれば、自分をうまく誘導する仕組みを作れるんだ!?」というのを試行錯誤していくことがむしろ大切。
早起きのコツ
起きてすぐの目薬
これはすっごい良い。早起きしない人にもおすすめ。
起きてすぐ目薬をさすと、一発で目が覚める。
これは刺激系じゃなくて良い。とにかく目を潤すことで、「乾いて目が開かない」状態を解消するのが目的なので。
乾いて目が開かない→目が開かないと光が入らず、目が醒めない、という状態を強制的に解消できるので、あっという間に目が覚める。
毎朝さすことになるので、市販の酸化防止剤が入っている目薬よりは、そういうのが入ってない、涙に近い成分の「マイティア」のようなものを使うのが、目にもやさしくておすすめ。
500mlペットボトルの水
まずは身体を強制的に起こす事が重要だから、起きてすぐ水を飲むと良いよ、っていうのは、結構誰でも、一度は聞いた事あるんじゃないかと思う。
実際、胃に水が入ると内臓が動きだすから、一気に身体全体が目を覚ますのがわかる。
でも、やってみるとわかるけど、朝起きてすぐに1杯の水を飲む、というだけでも、これが結構難しい。
これは何でかっていうと、水を口に含むまでのプロセスが多すぎるから。
冷蔵庫から水を取り出し、コップを用意し、水のふたを開けて注いで飲むとか。そこまで出来るんだったら、水を飲まなくたって起きれる。
だから、目覚まし時計の隣に500mlのペットボトルの水を置いておく。
朝、起きたばっかりの人間は、これくらいシンプルな作業じゃないとやってくれない。
娯楽を朝回しにする
最近、後回しならぬ朝回しというテクを覚えた。
当時は「ピグライフ」「なめこ栽培」といったゲームにハマっていた。
どういうゲームかというと、どっちもざっくりいうと「種をまいて時間が経つと育つからそれを収穫する」というゲーム。つまり、いわゆる「待ちゲー」。これが、早起きの餌として大活躍。
夜蒔いておいた作物を、朝、収穫するのが楽しい。どうやらこれが早起き成功に一役かってるらしい。
眠い、眠いけど、とりあえずなめこと作物だけ収穫しよう…ってなり、ゲームして遊んでるうちに目が覚める。
ここまで来るとベッドに戻りたいというズボラな自分のささやきに対し、せっかく早起きしたんだから、その時間を活用しようぜ!っていう前向きな自分の声が勝ち始め、「せっかく早起きしたんだからゲームしてる場合じゃねぇ!」ってなり始める。
つまり、朝は、まずいちばんやりたいことをやる。
それはゲームでも良いし、漫画を読むでも良いし。とにかく、今まで夜やってた娯楽を朝にまわすのだ。
すると
ゲームしたい、漫画読みたい→起きてるうちは出来ない→じゃあ早く寝よう
って感じで、早く寝るインセンティブかつ早く起きるインセンティブになる。
しかもこれ、例え早起きに失敗しても、ゲームに費やすはずだった時間を睡眠時間に充てられるから一石二鳥。
なぜ早起きするのか
早起きする理由は、多分「自分への投資」時間を確保したいからだと思う。
ということは、みんな「自分への投資」時間が欲しいと思っている。
自分も常々そう思っていて、それを仕事が終わってからやろうとしてたんだけど、それが全然うまくいかなかった。
まずはどうして仕事が終わってから、そういう時間を確保しようとしてもうまくいかないのか?を考えてみることで、より、早起きへの興味を増していこう!という試み。
アフター5で頑張ろうとすると金がかかり過ぎる
今まで自分は、「仕事が終わってからの時間」を自分のために投資しようと色々試してきた。
だけど疲れて家に帰ると、いつもついついネットサーフィンで終わってしまう。
これじゃダメだと、ファミレスにPCを持ち込んでみても、家よりは多少集中出来るが、やっぱりついついネットサーフィン。。。
これはもうPCにネット環境があるのがいけないんだ!ネットから切断だ!そうすると今度はファミレスうるさい、隣の人の話が気になる…じゃあもっと静かなところで!と思って見つけたカフェは閉店時間はぇぇぇぇぇぇ!!
ちなみに昔、自習室を借りたこともある。月2万。高い!無理
質の高い集中力を確保し、自分を高めるための何かに時間を投資しようとすると、なんて手間と時間と金がかかるんだ… とげんなりしてた。
一番難しいことを、一番つかれている時にやろうとする愚かさ
だけど、本質的な問題はもっと別のところにあったらしい。
いちばん疲れきってパフォーマンスが最低の状態で、いちばん大変な作業をやろうとしてるのがそもそも間違いなんじゃないか?
1日中対人関係を気にしつつ、時間制限有り、責任有りの仕事をこなし、脳内の短期記憶領域が今日1日の出来事で満たされている状態で何かしようとするということは、つまりこういうことだ。自分の典型的なダメパターン。
疲れて頭が回らない理性的な思考がゆるくなるより原始的な欲望(休みたい、遊びたい、お腹空いた)が優先されるとりあえず飯食べようお腹いっぱい、尚更もう何もしたくない・・・ちょっとゲームでもえ、もうこんなじか(以下略
頭が疲れていると、理性的な思考をするのがとっても難しい。
そんな状態でいくら環境を整えても、頭の思考の流れを律するのが難しいから、ほんのちょっとした外部刺激で集中力はすぐに崩れ去ってしまう。
最悪のコンディションで最高の設備を使ってトレーニングしているような感じ。
「自分への投資」時間を確保するのが、人生で一番難しい
そもそも自分に投資する時間というのは、一番確保するのが難しい時間だ。
仕事はどんなにめんどくさくてもやらなきゃいけないからやるし、遊びはどんなに疲れてても楽しいからいわれなくてもやる。
そんな中、特に自分以外の誰かから強制されるわけでもなく、かといって自分の内側から強制されるわけでもない。
そういう強制力が働かない作業を、なんというか「熱い想い」みたいなものだけでなんとかしようというのがいっちばん難しい。
そんな一番難しい作業を、一番疲れているときにやろうとしているわけだから、こりゃぁ、難易度が高すぎる。
逆に、朝というのは、意思の力が目一杯回復しているタイミング。
実は朝こそが、一番難しいことを実行に移す、最初にして最後のチャンス、と言っても過言ではないのだ。
F太
心地のいい思考の流れをデザインしたい。
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