嫌いな人や苦手な人と、なんとかうまくやっていこうと頑張ってる人がいる。
僕も昔そうだった。
でも、その努力、もっと違う使い方をした方が自分のためだし、相手のためにもなるし、無駄にエネルギーを消費しなくて済むという点でエコロジー。地球にも優しい。
苦手な人や嫌いな人には向こうから自然に離れていってもらい、好きな人には自然に寄ってきてもらう。
そして好きな人に存分にエネルギーを使う。
そのためには、ちょっとした思考の切り替えでうまくいく。
嫌な人とはできるだけ距離を置こうとするし、好きな人とはよりもっと一緒にいようとするでしょ。それと同じ理屈で、嫌な人の中の好きな部分と付き合うためにはどうしたらいいか、好きな人の嫌な部分と距離をおくためにはどうしたらいいか、って考えてみると人付き合いのアイディアが結構出てくると思う
— F太さん (@fta7) 2011年3月10日
あんま好きくない人のこと考えてる時間が無駄すぎるので意識的に好きな人とか尊敬できる人のこと考えるようにしてたら反動で元から好きな人のことますます好きになったしますます尊敬度合い増えてしまったよ…マイナスからの反動作用やばい
— F太さん (@fta7) 2011年3月9日
「気まずさを解消」しようとしてはいけない
まず、その嫌いな人との「ちょっと緊張感の漂う関係性」が、自分とその人の、最も自然な関係性なんだ、ということを理解する。
嫌いな人や苦手な人に合わせる必要は無い。
合わせる能力を伸ばしてしまうと、今後も自分は苦手な人に合わせた、神経をすり減らすコミュニケーションを続けていかねばならない。
向こうは合わせてくれるもんだから心地良いわけで、そうすると向こうから自分に寄ってくる。エンドレス。
居心地が悪いその状態を心のどこかで楽しめるメンタリティがあると、「自分はどってことないが、相手は心地よくない」という環境が自然に生まれるから、自然と相手から離れていく。
もしくは、相手の態度がだんだん変化してくる。
自然体で付き合える人間関係だけじゃつまらない。少しぐらい窮屈な人間関係の方が、自分自身を強烈に変化させてくれる。
嫌いな人、苦手な人と付き合う経験を積む事で、「嫌いな人、苦手な人との付き合い方」を学べる。
それは、今後も絶対に必要になるスキル。
「自分がどう思われるか」を主題にして悩まない。そんなのどうでもいい。
自分は、自分の所属する組織の一員としてこの人に関わっている、と考える。
※嫌いな人や苦手な人と付き合うときは、大抵、「付き合わざるをえない」から付き合っている。
それは仕事かもしれないし「大人のお付き合い」的なものかもしれない。
そういうときは、自分自身を組織のひとつのコマとして考える。
で、自分の所属する組織として、自分はどういう態度でこの人と接すればいいか?を考えれば良い。
あなたが好かれる必要は無い。組織として、良い結果が得られればそれで問題ない。
嫌いな人はバラバラにする
次に人間に対する基本的な考え方をちょっと調節する。
ひとりの人間にひとつの人格、という考え方はやめる。
みんな多重人格、シチュエーションの数だけ人格があるって考える。
そしてそれらが、対面する人物や場所に応じて、
入れ替わり立ち替わり出たり入ったりしているんだ、と考える。
そういう沢山ある人格のうち、たまたま、
自分はその人のいやな人格にばかり出会っちゃってるんじゃないか、って考える。
じゃぁ、そのいやな人格を呼び起こさず、もっと比較的付き合いやすい
人格に出てきてもらうのはどうしたらいいかな、って考える。
そう考えると、「嫌なあいつに会わなくちゃいけない」っていうゲンナリを、
「あの嫌な人格を引き出さず、あの扱いやすい人格を引き出せるように
今日はどれだけ上手くコントロールできるかな」
っていうゲーム感覚で、そういう相手とも付き合えるようになってくる。
「好きでいなくてはならない」という思い込みからの解放
さらに、「ひとりの人間にひとつの人格」って発想を捨てると、
・この人の全部を好きでいなくてはいけない
とか
・この人をずっと好きでいつづけなくてはいけない
っていう思い込みからも解放される。
別に、全部好きでなくちゃいけないわけじゃないし、
ずっと好きでいなくちゃいけないわけでもない。
嫌いな部分はあって良い。単に、
その人の嫌いな部分とはあまり深く付き合わないようにしよう、
って考えればいいだけ。
嫌いな期間があったっていい。
そりゃぁ、波長がずれる時期だってあるだろうし。
重要なのは、いちいち自分の気持ちをごまかそうとしないように気をつけること。
好きになれないもんはしょうがない。
それはあなたがあなたである為に必要な感性なのだから。
嫌いな部分と無理して付き合わず、
その人の好きな面を沢山引き出せるように付き合おう、
と考えるのがちょっとしたコツ。
ネガティブな思考の渦から脱出するコツ
でも、嫌い、っていう感覚ってとても強力で、
一度その引力に巻き込まれてしまうと、
どんどんネガティーブな思考にぐりゅぐりゅとはまり込んでいってしまう。
そこで「ああだめだ、こんな暗い事ばっか考えてちゃだめだだめだ」
って頭切り替えようとしても、なかなかうまくいかない。
感情のうずに巻き込まれているときに、その渦から抜け出すには、
ちょっとしたコツが必要。
例えば長縄飛びに飛び込む時のことを考えてみる。
長縄飛びに飛び込もうとするときって、最初に入り込むタイミングが難しい。
がむしゃらに入ろうとしてもなかなか上手くいかない。
でも、一度うまく入り込めてしまえば、
あとはずっと長縄のリズムに合わせて飛んでいられる。
で、長縄から抜けようとすると、これまたタイミングを計るのが難しい。
タイミングを見計らって、リズムを読んで、えいや、と抜け出す必要がある。
負の思考スパイラルも、これと似たところがある。
つまり、思考にもリズムのようなものがあるということ。
この「リズム」とか「流れ」にある程度身を任せつつ、
そこからタイミングを見計らってすっと、抜け出すようなイメージ。
具体的にどうすんの
まず、
抜け出せないネガティブな思考から、無理に抜け出そうと思うのを諦める。
これが第1ステップ。
まぁいいや、だってむかつくもんはしょうがないし。
ったくまじでちくしょー今に見てろ、って、諦めて、
そのネガティブな思考に身を任せてしまう。
で、だんだん飽きてくる瞬間がある。その時に、
「あいつに比べてあの人はすごいよな」
というフレーズを使う。ここで、むしろ自分が尊敬する人のことを
頭の中に登場させるのだ。
そうするとどうなるか。逆転現象が起きる。
今まで思いっきり人をDisってた分、尊敬しているその人が、
もっと尊敬すべき素晴らしい人物に思えてくるのだ。
なんであいつはあんななのに、彼はこんな紳士的な態度をとれるんだろうか、とか、
そういう尊敬出来る部分がどんどん見つかる。
つまり、
嫌な奴を生け贄にして、尊敬すべき人のことを、もっと好きになることができる。
こいうやって、ネガティブな思考も上手に活用できるようになってくると、
嫌いな人の事を嫌いになるより、
好きな人の事をもっと好きになる事の方が楽しいし、
気分がいいってこともわかってくるので、
そもそも嫌いなものに思考という大きなエネルギーを費やす事も少なくなってくる。
自分の思考は、案外ちょっとしたことでコントロールできる。
F太
心地のいい思考の流れをデザインしたい。
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