『人生の99%は思い込み』という本が面白かったので、今回は、この本で紹介されていた「13の禁止令のリスト」を使って、どうすれば自分の性格を変えることができるのか。その方法について考えてみた。
※この記事は、本の筆者の見解ではなく、私がこの本を読んで考えた、私自身の見解です。
この本はどんな内容?
人生は、幼い頃に書かれた「脚本」に従って組み立てられていく。
小さい頃から「お前はお兄ちゃんと比べて内気だね」と言われ続けて育った彼の脚本には、
「自分は内気な人間だ」
と、書きこまれる。
その脚本に従って、彼はあらゆる場面で「内気な行動」をとるようになる。
言いたいことを言わない。
やりたいことをやらない。
そういう行動を繰り返し、
「やっぱり自分は内気な人間だ」
と自分を行動で説得し、その脚本の信ぴょう性は強化されていく。
この本には、その脚本に気づき、その脚本を自分で書き換える方法が書かれている。
ネガティブな脚本をつくる13の禁止令
- 「何もするな」「実行するな」
- 「お前であるな」
- 「子供であるな」
- 「成長するな」「親から独立してはいけない」
- 「感じるな」「感情を表に出してはいけない」
- 「考えるな」
- 「近寄るな」
- 「成功するな」
- 「自分のことで欲しがるな」
- 「健康であってはいけない」
- 「重要な人になってはいけない」
- 「所属してはいけない」「仲間入りをしてはいけない」
- 「存在するな」
※引用 第1章 人生は「自分で書いた脚本」どおりに進む 30p
このリストの使い方
このリストの各説明を読みながら、自分の幼い頃を思い出す。
当時、家族や友達から言われていたことを思い出す。
読んでいて抵抗を感じたり、否定したくなるような項目があったら、そこに禁止令はある。
このリストのすごいところ
自分ひとりでは、禁止令にきづけない。
自分は自分に課せられた禁止令のことを「当たり前のこと」だと思っている。
そして、自分にとって身近な人たちも「私」をそういう目でみている。
だから、自分がそんな禁止令に従って生きているという事に、自分ひとりで気づく事は、本当に難しい。
身近な人たちも「共犯」だから、彼らがそのことを教えてくれることもない。
だからこそ、自分のことなんて何も知らない他人から、
「あなたはこんなひどいルールにしばられてるんですよ」
と、強引にリストをつきつけられてはじめて、「そういえば小さい頃、こんな事よく言われてたな……」ということに気づくことができるのだ。
それは痛みを伴うかもしれないけれど、そんな貴重な情報が、たった一冊の本から得られるのだから、これはすごいことなのだ。
禁止令に気づくと、ようやく「解毒」が始まる。
普段の何げない会話の中で、「あなたは本当に内気な人ね」と言われたときに、今までの自分ならば「やっぱり自分は内気なんだ」と、自分の性格を強化するしかなかった。
でも、自分に課せられた役柄を知っていれば、「ああそうか、こういう日常的な一言で自分のキャラクターはつくられていくんだなぁ……」ということに気づく事ができるのだ。
これは、自分の立っている舞台を、客席から眺めることができるようになったということだ。
あとは「いや待てよ。この人は私のことを内気だというけれど、それはあなたの前でだけだ。気の合う友人の前だったら、私は結構、しゃべるのだよ」ということを思い出すだけでいい。
こうして禁止令の解毒が始まる。
本当にほしいものが、禁止令の先にある。
禁止令は抑圧だから、裏を返せば、自分が一番欲しいものは、禁止令の先にあることが多い。
「私は感情を表に出すな、って言われてきたけど、もし、好きなだけ感情を表に出して良いのだとしたら、何をするだろうか。」
「私は頭が悪い(だから自分で考えるな)って言われてきたけど、本当は自分の頭で考えて、自分で自分のことを選んで良いのだとしたら、そして意外と私は、そういうのが得意なんだとしたら、私は何をするだろうか。」
禁止令は、本来の自分を知るための重要なメルクマールだ。
解毒が進むと、行動せずにはいられない。
やりたいことを禁止して、行動するのを我慢し続けることは、実は行動すること以上にエネルギーを使う。
「本当は自分もやりたいのに我慢していること」を躊躇なくやっている人を見て、嫉妬したり、悪口を言ったり、後悔したり、勇気が出ないと落ち込んだりするのには、ものすごくエネルギーを浪費する。
禁止令の解毒が進めば、行動を我慢する必要がなくなってくる。つまりこれまでブレーキに使っていた無駄なエネルギーが、どんどん行動の方に流れていくことになる。
さらに、禁止令の解毒が進むと、今まで抑圧されていた「本当にやりたかったこと」が、ブレーキを失ってどんどん湧き上がってくる。
禁止令は義務感や危機感を生む。
義務感や危機感は「やらなくてはいけないこと」を生む。
しかし、「やらなくてはいけないこと」は、面白くない。集中力が続かない。なかなか行動に移せない。
それに比べて「本当にやりたいこと」は、推進力の桁が違う。
放っておいたって行動に移さずにはいられない。
いままでは、笑えることに「本当にやりたいこと」を必死に抑え込むことにエネルギーを使っていたのだ。
まだまだ読み始めたばかりなので、引き続き、思考を刺激されたら記事にしていこうと思う。
F太
心地のいい思考の流れをデザインしたい。
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